被害体験

親のせいで人生スタート地点から詰み

今回は清潔感についてなんですが、めちゃめちゃマイノリティであまり理解されないような内容になってるかもしれません(苦笑)

長々と語ってるので興味ある方は是非覗いてみてください。

清潔感の無い子

学生時代、不潔っぽい子ってクラスにいませんでした?

連日同じ服を着てくる小学生、黒い制服に舞ってるフケ、ボサボサな髪の毛…

きっとどの学校にもそんな子が1人はいるんじゃないかな。



まぁそれ、わたしだったんですけどね(汗

小学校入学前から歯を親に磨いてもらった記憶、歯磨きを促された記憶がありません。

ここだけ聞くと、「そんな子ども時代の記憶、残ってる方が珍しい」と思うのも無理ないです。



歯磨きって毎日しますよね。

お風呂はもちろん、自分を清潔にすることは人と会う上でマナーにもかかわってくるし、あなたもきっと耐えられないのではないでしょうか。


でもその「当たり前」を最初に作るのは親(養育者)。




子どもはもともと、そういう清潔感に対する快・不快が分からないものです。

だからこそ汗をかけば「お風呂に入るとさっぱりして気持ちいいね」

ご飯を食べた後は「気持ち悪いから歯を磨こうね」

そんな親との会話を繰り返したり促されながら、不潔への不快を学習していきます。



でも親が仮にいなかったら…
清潔感について教えられてこなかったら…

こどもはその不潔感をあまり不快に思わないまま大人になっていくわけです。 

今でも思い出すつらい記憶

先日歯医者に行ったんだけどわたし歯医者がものすごくきらいで。

まあ歯医者好きな人なんてそんないないと思うけども。

なんでこんな歯医者嫌いなんだろうって考えてみた時に

もちろん処置がこわいっていうのはあるんだけどそれよりも幼少期のこと無意識に思い出しちゃうからだってことに気づいたのでここに書いていこうと思います。




わたしは幼少期の記憶が結構鮮明に残っている方でして。

以下小学生になる前の話なんですが…

当時わたしは既に上下左右それぞれの奥歯に深くまで進行した虫歯があって、ご飯が口の中のどこで噛んでもろくに食べれませんでした。


ある日幼馴染と一緒に歯医者に行ったとき、その子のお母さんがその幼馴染に向かって「あなた(幼馴染)は大丈夫だよ。みいちゃんは上も下も右も左も全部虫歯なんだよ?それに比べればあなたはすぐに終わるからね」って。

わたしを安心材料に使って励ましてたんです。

その会話が耳に入ってきてた当時の自分はどんな気持ちだったんだろう…。




他にも泣き喚きながら治療されたのもめちゃくちゃ鮮明に覚えてる。

口の中に治療器具が入ってるのに無理やり閉じようとしてそれでも拷問みたいに身体を押さえつけられて苦しい時間だった。




そして歯医者さんの一言、
「お母さん、虫歯が進行しすぎて大人の歯がもう既に虫歯になっちゃってる」


その時の驚かないうちの母親。



小学生になった頃にはもういかなくなったそこの歯医者。

なのに当時その院内にあった迷路の絵本も院内の形も独特のにおいも全部鮮明に覚えてるんです。




こんなに虫歯になって痛くて怖い思いを何度もしてるのにそれでもその後も歯を磨かなかった幼少期のわたし。

小学生になると母親が家を出てったり、そもそも我が家は家庭として機能してなかったのでわたしはいつも孤独でした。

そんなこんなで歯を磨かなかったりお風呂に入らなくても誰にも怒られないしぐーたらとした小学生時代を過ごして学校での歯科検診では毎年引っかかりその都度虫歯治療をしてたものです。

お風呂にもあまり入らず同じ服を連日きて学校にいくこともあったし、学校の中でも清潔感のない子として見られてたはず。

もう取り返しのつかないわたしの身体

成長するにつれて不潔な人はやはり…なんというか「そういう目で見られる」ということをそれとなく学習していって毎日歯磨きをしてお風呂にも入るようになり、清潔感に対する快・不快もわかるようになっていきました。

成人する頃には自分から行動し頻繁に歯科検診に行くようにもなり虫歯ゼロも保てるように。




産後1年ほどしてようやく時間に少し余裕ができたのでまた歯科検診を予約。

画面に映るわたしの歯のレントゲン写真。

治療した痕跡が歯のそこら中にあって…

なんか、改めてレントゲン写真を眺めると本当に悲しくなってきました。

「こんなにもわたしは歯を大切にできなかったんだな」と。





話は少し変わるんですが、わたし小学生時代家にご飯がほとんど無かったので給食だけガッツリ食べて夜は寝て空腹をしのいでたんですね。

そして当時から母親がいないこと、誰からも必要とされてなかったこと、周囲にバカにされたり雑に扱われてたことで神経使ってたんだろうなと思うんですが…

昨年、胃痛がどうにも耐えられなかったので胃カメラをしたんですけど、健康な人って胃の中にヒダがあるらしんです。

でもわたしにはそのヒダが無かった。

ヒダが無くなる原因は様々らしく気になったので色々とググってたんですがやはり可能性濃厚なのは過度なストレスでした。




胃のヒダも健康な歯ももう戻ってこない。


子ども時代のわたしは歯にしろ胃にしろ、自分のことを大切にしてこなかった。

別に歯を磨かなくてもお風呂に入らなくても●ぬわけじゃないしって軽く考えてたんです。

これまでこんなことを真剣に考えたことなかったんですが大人になって毒親育ちの生きづらさについて学んでいってこれからは自分のことを大切にしていくんだ!と意気込んでいるときに…


改めて思い返すとなんだか虚しくて。

過去の自分を大切にできなかった代償は大きかった…

毒親の呪いから生まれた感情

ずっと自分が悪いと思ってた。

歯磨かないのって自分が悪い。自己管理の問題。



でも毒親問題を勉強するようになってから考え直すとやっぱ違って。

小さい子どもが毎日自分から歯磨こうなんてなかなか思えない。

だからこそ親が管理して虫歯にならないようにケアしてくれてたら…

これって理想が高いの?

虫歯が無い友達や周りの人はみんな子どもの頃から自分で進んで歯磨きしてたの?




そんなこと考えてたら当時歯を磨いてくれなかった母親に対してものすごい怒り感情が芽生えてきて。

「あの時親がもっとわたしの清潔面を管理してくれてたら…」

「もっとわたしのことを大切に育ててくれてたら…」

「わたしがこうなってしまったのは親のせい、きょうだいのせい」



そんな感情に呑み込まれ、●ぬほど親を恨んだこともありました。

今も完全に許せてるわけではありませんし、これまでわたしが散々傷ついてきたことを謝られたとしても簡単に許したりしません。




でもこれらの感情に支配されるのってすっごくもったいないことだと気づいたのは確か5年くらい前の話だったかな...

【見つけた】唯一のデトックス法

「あの時こうしてくれなかったのは親のせい」


これが他責思考だということを知ってから気づいたことがある。

それは

不満があると親だけではなく誰に対しても「○○のせい」にしてしまう

ってこと。

嫌なことがあれば「友達のせい」「上司のせい」「あいつのせい」

誰かのせいにすると自分は悪くなくなるから一瞬楽になるんだけどそれって実は錯覚で人間的な成長はそこで止まっちゃうんですよね。


歯も胃ももう元には戻らない。でもそれに対して

誰が悪いのか?誰のせいでこうなったのか?

じゃなくて

じゃあどうすれば好転していくか?

っていう考え方した方が圧倒的に自分の人生満足度があがることに気づいたんです。



わたしたち毒親育ちは親にされてきたことを簡単に許す必要なんてない。

「ごめんね」「いいよ」の簡単な話じゃないから。

でも「親のせい」にばかりしてると毒親育ちの生きづらさもそのまま。

そして怒り憎しみがいつも背後から苦しめてくる。

毒親由来の生きづらさはマジで底なし沼のようなもの。

抜け出すためには【停滞or前進】のどちらかを選ぶ必要があって、更に【前進】を選ぶ場合

他責思考から自責思考に切り替える必要があります。

この時の注意点は「わたしが悪いんだ」「全てわたしのせいなんだ」で終わらせないこと。

その物事に対してどんなことを学んで何を反省して次にどう生かすか。

どうすれば同じような失敗をしないのか、

どうすればもっといい未来を歩むことが出来るか。


この考え方に切り替えることで毒親呪縛からの解放への道はかなり効率よく進んでいきます。

現在のわたし+まとめ


親から関心を示されず悲しい過去を送ってきたがゆえに、【寂しさ】という心の傷だけではなく身体的な傷についてお話させてもらいました。

毒親にもそれぞれタイプがあるしすべての毒親育ちの人がこんな経験をしてるわけではないのでこの内容はかなり理解されがたいかもしれません。笑


現状のわたしはというと日々課題は降り注ぎます。

毒親育ちの子育ては非常に難しいし、未だに子ども時代の傷を思い返すこともある。

そんな傷ついてきた自分のことは無かったことにはしないし「つらかったよね」って思う。

でもだからってそこで停滞することはありません。

自分の経験を生かし、子どもには歯磨きを毎日しっかり嫌がられてもやっているしそれがいつか子どものためになると信じている。

わたし自身が親やきょうだいにされて嫌だったことを我が子には繰り返さない。

今現在のわたしは親を憎んだり恨んだりはしていません。

親も毒親育ちだったし、つらい人生を生き抜いてきたということを今では理解できるから。

でもこれはかなり上級編で多くの人はまず自分と向き合うことが何よりも重要。

親を理解するのは自分と向き合って毒親由来の全貌を把握してからでも遅くありません。

無理に親を理解し自分の傷をなかったことにしてはいけない。

親がどれほどつらい過去を送っていた人間だとしても我が子の人生を土足で踏みにじっちゃかんのです。


…ちょーっとうまくまとまってないんですが今回は以上になります。(笑)

ありがとうございましたっ!

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